BLOG

wedding会場のリフォーム

c:hordで行なったウェディング会場のリフォーム事例をご紹介。

今回の物件は、軽井沢にある宿泊施設を併設した結婚式場です。








アンティーク風のリプロダクション家具を多用したインテリアは、かつての軽井沢らしいクラシカルな様相ですが
細かなインテリアのセレクトや細部にわたり、ひと時代前の古さを感じさせます。
これから結婚式を挙げる若者達の感覚に合わせる為には、ややニュアンスを変えてあげる必要がありそうです。

改装に際して、大掛かりな工事費用をかけずに、極力内部のインテリアや装飾品の変更に注力しイメージチェンジを図りたい。
元々あった家具や建具も、使える物は最大限流用したい。
というご要望に合わせて、プランニングを進めていきました。



こちらが、施工前の写真。

古いスタイルの円卓形式で、壁面のカラーリングや椅子やカーテンなどのファブリック
シャンデリアや装花のニュアンスなどもすこし昭和感が漂います。



























そしてリニューアル後の写真がこちら。

今回は大掛かりな工事は入れず、まず天壁を塗装し直し、カーテンを入れ替え、シンプルにベースとなる
箱のイメージを整えました。
少しレトロなステンドグラスが入った建具や、古いテイストの家具のリペイント、ソファの張り替えなど
カスタムをしながら、既存什器を最大限に活用しました。

メインのテーブル&チェアーなどは国内での加工と比較した上で総合的にメリットが高かった為
海外で新規製作。
現地の工場へも出張し、サイジングや細部の形状など、綿密に打ち合わせを重ねました。
照明器具はフランスのリプロダクションメーカーのアイテムと入れ替えました。

レースカーテンは少し柔らかい生成りのカラーをセレクトし、末端をウェイトウーリーロック処理。
三つ折りで仕上げるとやや野暮ったくなるので、この細部のこだわりは重要です。
ドレープカーテンはサンドベージュ色のヌバック調の生地を選びました。
タッセルはイタリアからインポートしたハンドメイドの物で、さりげなく上品なアクセントになっています。






バックヤードの仕切り用カーテンにはベルギーリネンを。
ヒダの取り方をややフラット気味にして、ハトメ仕上げ。












元々使われていた、この収納ワゴンはカスタム。

before







元の単調な仕上げ材の上から、オーク無垢材の薄い突板 を貼ってモールディング材を付けてエイジングペイント仕上げ。
だいぶ雰囲気が変わります。

after





こちらは、スイーツやアペタイザーを冷蔵陳列しつつ、移動しながらサーブする為に
新規製作したワゴン什器。
カスタムメイドしたワゴンと親和性を持たせた質感とデザインで仕上げました。

少し古臭い印象だった家具もリペイントしてイメージチェンジ。
壁をシンプルに塗り、余分な装飾品は取り除いて、必要な物だけを的確に足す。
意外とこれだけでまとまります。






既存のテーブルも、ウレタン塗装を剥がしてエイジング加工し流用しました。
元々は、樹脂製の造花やグリーンが多用されていましたが、今回はそれらを一切やめて
代わりにドライフラワーをしつらえ。
良い雰囲気でハマってます。







ソファは、国内で手配したユーズドの物をカスタマイズ。
木部フレームは剥離してエイジング塗装、ダイニングチェアーと同じファブリックで張り替えました。
このファブリックは、見た目的にはリネンテイストで優しい風合いですが、実は汚れにくく耐摩耗性に優れた強い生地なのです。
空間全体に調和した一体感が生まれました。





最後に細々とした装花を作りこみ。

極力コストを抑える為に、家具の輸入手配からコンテナの荷下ろし、室内への搬入から開梱設置、
梱包材の処理まで、全て自分たちの手で行いました。






控えめに言って地獄。
数日前にぎっくり腰をヤってしまった為、コルセットを巻いています。

と、こんな感じで
c:hordはスタイリッシュなデザイン業務だけではなく
肉体を酷使しながら空間を作り上げております。

ぜひお仕事のご依頼お待ちしております。

c:hord 瓦吹

DATE.

2021. 10. 22


CATEGORY.

LATEST BLOG

2023.01.18

c:hord hayama Wedding vol.2

2023.01.16

c:hord hayama Wedding vol.1

2022.11.25

絨毯の知識 その1 ハンドノットとは

2021.11.15

tribal rugs

2021.11.09

FORM GIVING bench sofa