手紡ぎのウール特有の濃淡が美しく、草木染特有のグラデーション（アブラシ）の揺らぎが見えます。
色の階調、中心への光の集まり方、静かな構図がまるで絵画のようです。
茜で染めた赤やローズ、ワイン系の色、ザクロで染めた黄色、そして未染色の淡い生成りが美しく重なっています。
赤系の草木染めは発色が難しく、完成度の高いものは希少価値が高くなります。
このギャッベは中心に光が差し込むような構図になっており、中心へ引き寄せられる視線、静かな余韻を生みます。
周囲が濃く、中心が淡い色の構成は「炉」「家族の火」「生命や心の中心」を象徴するものです。
あたたかさや包容感、記憶や感情に寄りそう柔らかい時間を感じさせます。
しっかりとした厚みがあり、座ったり寝転んだりその心地よさを是非味わってみてください。

南ペルシアの遊牧民族によって伝統的に織り続けられている分厚い手織り絨毯、ギャッベ。
遊牧民が共に生活をしている羊の柔らかく上質な毛を刈り取り丁寧につむいで糸に仕立て、その糸を自然から採取した天然染料で染め上げ一枚一枚丹精込めて織る手間ひまのかかった絨緞です。

沢山のウールを使い綿密に織り上げられたこの絨毯は、冬は暖かく夏は涼しいので一年を通してお使いいただけます。

ラグの配送料は全国一律¥1100 (税込)で配送しております。(一部地域を除く)