弊社にてリペアしたアンティークチェア。
アンリ2世様式の椅子は一般に型押しされたレザーを張ったものが多いのですが今回はホースレザーを使用。
運動量が大幅に多い馬の革は丈夫かつしなやかなで肌馴染みがとても良いです。
ワックスでメンテナンスしながら経年変化を楽しめます。

木部は元々の塗装を剥離し、木の素地にうっすらと透明な塗膜を重ねただけなので木の質感がダイレクトに伝わります。
こちらもレザーと同様、家具用のワックスを定期的に塗布する事で徐々に飴色に経年変化していきます。

また、現代の椅子の内部にはウレタンクッションを使用するのが一般的なのですが
こちらは内部構造がしっかりとしていたため、元々使用されていた藁やバネをそのまま使用。
天日干しした藁は現代でも十分使用に耐えうる状態になります。
量産される現代の椅子にはない独特な座り心地を是非お試しください。